正直言いまして、私のところに送られてくるご報告メールは、必ずしもいい結果ばかりの内容ではありません。時には、残念な報告を受けることもあります。

次に挙げます内容も、サイト上で掲載するかどうか迷いましたが、飼い主さまのご了解をいただきましたので、あえてお伝えしたいと思います。(名前は仮名とさせていただいております)

今年16歳になるペルシャの女の子
チルが教えてくれたこと。
(2003年5月23日)

先日22日にイフを送って頂いた京都の望月と申します。さっそく送って頂いて有り難うございました。

うちの猫は今年16歳になるペルシャの女の子なんですが、先月始め頃にくしゃみを連発してするようになり、21日に病院へ連れて行きました。抗生物質の薬を貰って帰り2週間投与しましたがいっこうに良くならずひどくなる一方でしたので薬の種類を変えて注射をしてもらいました。

その時レントゲンを撮ったのですが肺にカゲがあるので炎症をおこしているかもしれないとの事でした。しかし日がたつにつれ容態は悪化するばかりで、5月の20日頃にはもう動けなくなり食べる事すらできなくなっていました。

その日の夜にインターネットで猫の事を調べている時にイフのことを知り、わらをもすがる思いでお願いしました。21日にもう一度病院へ行きましたがその時に肺に腫瘍があると言われ、とてもきびしい状態です…と言われました。

22日にイフが届くはずでしたので、なんとかそれまで頑張ってくれと祈る気持ちでした。もう私にはイフしか望みはありませんでした。腎臓も患っていたので、それでダメなら諦めようと思っていました。

でも、イフをつける前は頭すら持ち上げられず、お腹で呼吸していたチル(猫の名前)が夜にはぐるぐると咽を鳴らし始め、頭を持ち上げてぼーっとしているではないですか!今日でイフを付けて2日目ですが少しですがご飯も食べてお水も飲めるようになりました。

お水を飲んだとき胃がきゅるきゅると鳴って、内臓が動いていると実感しました。呼吸もかなり楽になったようで寝たきりではありますが目に力が入ってきたように思います。

藤井さんにはほんとになんとお礼を言えばいいかわかりません。インターネットで「猫の病気」と検索して一回のクリックでイフに巡り合えたのも、藤井さんのペットに対する愛情が、私にそうさせたのではないかと思っています。

まだまだ病気が改善したわけではありませんが、私の気持ちがとても楽になりました。泣いてばかりいる飼い主を見るのもペットにしたら辛い事かもしれないし、チルの生命力とイフを信じて看病していきたいと思います。

長々と申し訳ありません。また経過を報告させて頂きます。ほんとうに有難うございました。

(2003年5月26日)

藤井様

お返事ありがとうございました。

(中略)

が、実は今日(26日)一度病院に連れて行ったほうがいいと家族のすすめもあって病院へ連れて行ったところ、著しい体重の激減(5.6キロが3.9キロに減っていた)もあって何とかご飯を食べられるようになるようにと注射を打つ事になり、抗生物質とインターフェロンを打って帰ってきました。

何となく注射は嫌な予感がしてたのですが、案の定、家に付いた頃には呼吸が乱れ、ひきつけを起こして失禁までしてしまいました…。苦しそうに叫ぶチルをさする事しかできませんでしたが一旦イフをはずして背中をなでてやってるうちに3時間ほどで呼吸困難もなんとかおさまり、静かに寝ています。

起きる事はまた出来なくなってしまいましたが、もう一度イフを頭の上にのせて背中をさすっています。やはり化学物質は体に良くないと言う事を改めて実感しました。せっかくイフで少しずつ健康を取り戻してきたというのに私の軽率な行動でまたチルを苦しめてしまった…後悔しています。

また一から出直しですがもう一度奇跡が起る事を願ってイフを使い続けたいと思います。今PM9時過ぎですが午前中にくらべて目がはっきりしてきました。また うれしい報告ができるようにチルとともに頑張りたいと思います。こんな報告になってしまってごめんなさい。

(2003年5月27日)

藤井さんごめんなさい。

先程5月27日AM0:50 にちるが逝ってしまいました…。今朝病院で注射を打って容態が急変してから持ち直したと思っていたのですが、だめでした。撫でられるのが好きな子だったので今日は仕事も休んでずっと撫でてあげられたのでちるも満足だったと思います。

イフを頂いてからこれからと言う時にこんな事になってしまって…何と言ったらいいか…やっぱり注射が悪かったのでしょうか…今ではわかりません。でも うちにはもう一人おばあさん猫がいて、この子は17才でしかも腎不全を患っています。

病院食で元気にはしていますが、今後の為にイフをこの子につけさせようと思っています。この子になるだけストレスを与えず、長生きしてもらうように頑張りたいと思います。

ちるが寝たきりになったとき藤井さんのHPを何度も何度も読ませてもらいました。うちの子にも奇跡が起ると思っただけで救われる思いでした。たった5日間の奇跡でしたけど、たしかにチルは元気になっていました。本当にありがとうございました。

残されたおばあさん猫(ちわこと言います)の報告も今度させて頂きたいと思います。では、ありがとうございました。

この話を聞いたときのことは、私自身とてもショックでした。たった数日のメール交換しかしていない私が、ショックなのですから、望月さんのその想いたるや、想像に及びません。

これは、推測の域を出ませんが、体力のないときのインターフェロンは、厳しかったかもしれません。実は、私の肉親も明らかにインターフェロンのせいで亡くなりまして、その怖さをひしひしと感じた経験があります。

どんな人間、動物にもまぬがれない運命、寿命というものがあります。原因はどうであろうとそれは、あくまでも原因であって、避けられないものです。だれが悪い、なにが良くなかったということは寿命とは関係ないと思います。

ただ、今回の件に関して、普段私自身が感じてきます、お薬の恐怖、副作用のこと、そして飼い主さまからのご承諾をいただくことができまして、あえて全文を公開させていただきました。

望月さん、本当にありがとうございます。そしてチル、天国で安らかに…